ヤングケアラーとはWhat is a “Young Carer”?
家族にケアが必要な人がいる場合に、本来大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、感情面のサポートなどを行っている子どもや若者のことです。
子ども・若者育成支援推進法の改正法が令和6年6月12日に施行され、ヤングケアラーを「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」と定義付けられました。
参考出典:日本ケアラー連盟資料を参考に作成
窓口がしていることContact introduction
相談事業
- 電話相談
- 来所相談
- 訪問支援
- ヘルパー派遣
研修・啓発活動
- 一般向け研修
- 専門職向け研修
オンラインサロン
- ヤングケアラー
- 元ヤングケアラー
広報物発行
- リーフレット
- ポスター
- カード
相談についてAbout consultation
相談対象
- ヤングケアラー(本人もしくは家族)
- 関係機関(学校や支援者)
相談時間
- <平日>10:00~18:00
- <土曜日>10:00~17:00
- <休館日>水曜日、日祝日
相談方法
- 電話相談
※ LINEによる電話予約受付 - 来所相談
- 訪問支援
相談電話:092-982-0073
お知らせInformation
元ヤングケアラーの声Voice
元ヤングケアラーの声はこちら
Aさん 30代
- 年齢や職業、今していることを教えて下さい。
- 私は30代の大学院生です。もともとは、病院で医療ソーシャルワーカーとして働いていました。日々仕事に追われるなか、自身の仕事に対する在り方を見つめ直したいと思い、大学院へ進学しました。現在、大学院では精神障害のある親と暮らす子どもへの支援に関する研究に取り組んでいます。
- 当時、どんなケアをしていましたか?
- 双極性障害を持つ母に対して、感情面のケア、身の回りの世話、薬の管理などを行っていました。感情面のケアでは、躁状態で興奮する母を落ち着かせていました。身の回りの世話では、鬱状態で動けない母の入浴・排泄・食事などの介助や家事をしていました。薬の管理では、母に薬の服薬を促していました。
- ヤングケアラーという言葉を知ったときはどう思いました?
- 「へぇー、そんな言葉があるんや」と、他人事のように思っていました。ですが、あるテレビ番組の特集で、私と同年代の方が自分と同じような経験をしてきたとインタビューで語っている姿を見たとき、自分の経験してきたことは「ヤングケアラー」だったんだと思うようになりました。
- 当時、誰かに相談したことはありましたか?
- ありませんでした。母が病気を発症したのは私が小学1年生の頃でした。その頃の私は幼く、自分の気持ちをうまく言葉で表現することができませんでした。そのため、当時の私は母のことを誰かに相談するという発想がありませんでした。誰かに相談をするようになったのは、大学生になってからでした。
- 支えになったことや、うれしかった言葉掛けのエピソードを教えてください
- 父方祖母の存在が支えになっていました。祖母には、どんな私でも受けとめてくれるという安心感がありました。例えば、私が両親の悪口を言ったとき、肯定も否定もせずにただ話を聴いてくれました。唯一、自身の気持ちを自由に表現することができた祖母の存在は、私にとって大きな支えとなっていました。
- 子どもたち(ヤングケアラーを含めた子どもたちみんな)にメッセージを!
- 心が苦しくなったとき、自分の心と対話をしてみてください。そして、その心をありのままに表現できそうな人へ自分の気持ちを伝えてみてください。そうしたあなたの気持ちを受け止め、かかわってくれる人は必ずいます。どうか、皆さんがご自身の人生を自分らしく過ごせますように。
Bさん 20代
- 年齢や職業、今していることを教えて下さい。
- 20代。学生。
- 当時、どんなケアをしていましたか?
- きょうだいが体調不良の際の世話。パニックを起こした際のサポート。母の心理的サポート。
- ヤングケアラーという言葉を知ったときはどう思いました?
- 正直、ほっとしました。他と違うとなんとなく思っていただけだったけれど、自分を説明できる言葉があるんだと自分の中で腑に落ちました。
- 当時、誰かに相談したことはありましたか?
- 相談したことはありません。面白エピソードとして友だちに話すことがあったくらいです。
- 支えになったことや、うれしかった言葉掛けのエピソードを教えてください
- 懇談会など学校にきょうだいを連れてくる際に友だちがみんなで遊んでくれたことです。きょうだいは年齢と実際の行動に大きな差がありましたが、全く気にせずに遊んでくれました。
- 子どもたち(ヤングケアラーを含めた子どもたちみんな)にメッセージを!
- 自分の見えている世界が全てではありません。相談できる場所も愚痴をはける場所も実は近くにあるので、たくさん頼ってみてください。びっくりするほどみんなのことを考えてくれます。
Cさん 20代
- 年齢や職業、今していることを教えて下さい。
- 大学に通う、20代の学生です。
- 当時、どんなケアをしていましたか?
- 先天性の疾患を抱える弟の入浴や食事、排泄の手伝いに従事するほか、両親がそういった作業をしている場合は自分が両親の代わりに皿洗いや洗濯等の家事を行っていました。
- ヤングケアラーという言葉を知ったときはどう思いました?
- 自分が抱いていた罪悪感が和らぎました。というのも、自分と友人を比較した時に、なぜ自分ばかり家族のことを考えないといけないのか、もっと家族から解放されたいと思っていた一方で、そのような思いを抱くことに罪悪感を感じていたためです。
- 当時、誰かに相談したことはありましたか?
- ありませんでした。
- 支えになったことや、うれしかった言葉掛けのエピソードを教えてください。
- 誰かに相談したことはなかったため、他者にかけてもらった言葉で思い当たる節はありません。しかしながら、自分だけの経験を糧にして逆に将来に活かしていこうという気持ちで弟や日々の生活と向き合っていました。
- 子どもたち(ヤングケアラーを含めた子どもたちみんな)にメッセージを!
- もっと自分のために時間を使いたいと思うことに罪悪感を感じる必要は全くないと思います。もし現状を変えたいと思うのであれば、結果を考える前にまず誰かに相談するなどしたら良いと思います。
アクセスAccess
- 地下鉄(赤坂駅)から徒歩5分
- お車の方は近隣のパーキングをご利用ください
- 所在地:
〒810-0042
福岡市中央区赤坂1-3-14 ブランシェ赤坂3F - 連絡先:
TEL:092-982-0073 /
FAX:092-737-8665